イギリスの夏

井上 麻佐子

毎日、猛暑の続く日本の夏。

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では、イギリスはどうかというと、確かに日本ほどではありませんが、やっぱり暑い。 なぜかというと、ホテルやデパートなどの商業施設以外の、一般のおうちにはクーラーというものがありません。
しかも、温水ヒーターは真夏でも、なんとなく熱いままだったりして。。。
自家用車にクーラー機能が付いていたら、それだけで自慢です。 どの車も窓を全開にしているのに、窓のしまった車から涼しげな顔で降りることができるのですから。

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夏の初め、少しでも暑くなると、みなさん、日光浴をします。 お昼休みのサラリーマンも、都会の公園で、デッキに横たわり日光浴。 奥様方もお庭で直射日光のもとに。 イギリスに「美白」という言葉はないようです。 日本ではよく見かける半袖の下から黒い日よけの長手袋姿の女性は、腕の怪我か火傷の治療中だと思われます。 (ちなみに、マスク姿も、強力病原菌の保菌者とみなされていることがあります。)

暑いと言っても北の国。 太陽は健康維持のためにも、とても大切なもの。 それと同時に、褐色の肌はバカンスを楽しんだ証拠はステイタスでもあるのです。 私の目には、明らかに火傷に近いと思われる人もいますが、憧れの小麦色の肌を目指して、せっせと日焼けに励んでいます。

ある時、息子が学校で描いてきた絵には 「黄色い太陽」が描かれていました。 さんさんと降り注ぐ「真っ赤な太陽の光」は、イギリス人にとっては異国情緒あふれる光景なのですね。

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9時過ぎまで明るいイギリスの夏。 暑い!!と感じるのは2週間程度です。 毎年、9月1日には、ウールの半ズボンにウールのハイソックスの制服が不思議なくらい丁度良くなり、季節は急激に秋なのです。

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