もう一回、イースター(復活祭)についてのお話です。

井上 麻佐子

3月27日、日曜日は、イースターサンデー。
。。ということで、もう一回、イースター(復活祭)についてのお話です。

イースターは、多くの国では、「パスハ」と言われ、ユダヤ教の過越祭というお祭りが原型にあります。 過越祭はとても決まりごとの多いお祭りですが、長い冬を過ごしたヨーロッパの人たちにとっては、春の訪れを告げるものでもあります。

イースターのシンボルカラーは、黄色と若草色。 芽吹きの色ですね。 黄色は太陽の色。
緯度の高い国では、子供達の描く太陽は黄色。日本のような赤い太陽はなかなか見られないのです。

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そして、復活祭といえば、イースターエッグとイースターバニー。
イースターの朝、子供達は、エッグハンティングに夢中! 庭に隠してあるイースターエッグを探して遊びます。 ようやく少し、暖かくなり、外で遊べる季節が来たことを身体中で感じて、とても嬉しそう。。 イースターエッグには、可愛い模様が描かれています。
北欧では、クリスマスツリーのように、柳の枝にイースターエッグを吊るしたりするところもあるようですね。

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卵は、生命の誕生の象徴。 卵から、殻を割ってひよこが出てくる様子は、キリストが復活してくる姿に重ね合わされたものとも言われています。
そして、うさぎは、子沢山。どちらも、生命の誕生の喜びを象徴したものです。

長い断食明けのイースターサンデーのお食事には、「パスハ」と呼ばれる伝統的なチーズケーキのようなものと「クリーチ」と言われるパンの一種を食べる習慣があります。 また、シンボルカラーに合わせて、パスタにほうれん草を練り込ませて、緑色にしたものが登場したりもします。

最近では、日本でも、可愛いうさぎや卵のディスプレイが見られるようになりました。
イースターの本来の意味にも思いを巡らしながら、春の訪れを感じ、イースターをお祝いしてみませんか?

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井上麻佐子のプロフィール

井上麻佐子井上 麻佐子 (いのうえ まさこ)
株式会社ザ・ブーケ 代表取締役

慶應義塾大学 経済学部 卒業後
モルガン銀行 リーマンブラザーズ証券会社 勤務
イギリス在住を経て、
株式会社ザ・ブーケ代表取締役に就任。現在に至る。

外資系金融業界を経て、イギリスにて、花装飾と生活芸術の世界と出会い、
1988年より、ヨーロッパ上流社会の生活の中での芸術、文化、習慣を学ぶ。
帰国後、花装飾の仕事とともに、2009年より、The Art of Living(生活芸術)の講座、
講演、および、執筆活動を行い、ヨーロッパの行事、習慣などを、様々な角度から、そのストーリーととも伝える活動に従事。
旅行に行ったり、映画を見たり、絵画を鑑賞したりする、現在に生きる私たちの楽しみが、より深くなる、楽しいヨーロッパの歴史、習慣をわかりやすく紹介。
美術館鑑賞 他、多数のイベントを企画。
2013年〜2015年 NHKラジオ第1 「ごごまり〜」レギュラー出演
〜暮らしに華を〜担当:毎回、ヨーロッパの伝統文化、習慣などを生放送で解説
2014年、2015年と、講座受講者とともに行く、「イングランド、スコットランドのツアー」を開催している。

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