カウンセリングではどのようなことをしているのですか?

黒田めぐみ

こんにちは、心理カウンセラー☆黒田めぐみです。

カウンセリングではどのようなことをしているのですか?

このような質問をよくいただきます。

 

結論から言えば、お客様の「なりたい自分」を手に入れるためのお手伝いです。

そのためには、いろいろな方法があるのですが、そのプロセスについてお伝えします。

 

 

なりたい自分への定着のプロセスについて。

 

例えば、このように感じている場合。

◆――――

言いたいことを我慢して辛くなっちゃう。

言いたいことが言える自分になりたい。

――――◆

 

私たちは、何かしら行動するときに、自分の能力、資質、才能を使っています。

 

例えば、コップに入った「水を飲む」という行動には

 

□ 目の前のコップを持つための筋力

□ 口元に運ぶ力加減

□ 口に注ぎ込むための傾けるバランス

□ 飲み込むための喉の嚥下能力

 

・・・など様々な能力を駆使しているのです。

 

幼い子供が水を飲もうとしたら?そのプロセスは?

①大人たちを見て、飲むという行為を知り

②こぼしたり、むせたりして、なかなか上手に出来ず

③試行錯誤して、上手にコップを持って口に運ぶことを覚え

④経験を繰り返すうちに、あたりまえにコップから水を飲めるようになる

 

最初は、意識していた注意深く「コップから水を飲む」という行動が、

体験を通して定着し、無意識の行動になっていく…ということです。

定着してしまうと、逆に意識することが少なくなります。

それは、自分自身のあたりまえの行動なので、あえて意識する必要はないわけです。

 

心の働きもこれと同じです。何か困ったことや変えたい行動があるとします。

 

例えば、

◆――――

言いたいことを我慢して辛くなっちゃう。

言いたいことが言える自分になりたい。

――――◆

「なりたい自分になる」ために、自分にとって好ましい変化を身につけていくプロセスは、以下のとおりです。

 

①何に困っているのかすらもわからない。

 [無意識的無能性]

何だかわからないけど、辛いなー。うまくいかないなー、ついてないな。いつもこうなんだよね。

自分の内面には気づかない。もしくは運や他人のせいにしているような状態。

 

 

②何に困っているかは気づいているのだけど、変えられない。
 [意識的無能性]

いつも言いたいことを我慢しちゃうから、苦しくなるんだ。
内面に気づいて、「言いたいことが言えるようになりたい」と思っているが、

言おうと思っても「言うことができない」頭では分かっているけどできない。ジレンマを感じている状態。

 

③困っている自分に気づいて、意識すれば変えられる。
 [意識的有能性]

「我慢してる」と気づいて、「言いたいこと」を伝えることができる状態。

うまくいったり、だめだったりを繰り返して経験する。

3歩進んで2歩下がるような感覚だが、「なりたい自分になっている」ことが一番感じられる状態。

 

 

④何が変わったのか気づかない。しかし気づこうと思えば気づくことができる。

 [無意識的有能性]

我慢しているという感覚もなく、言いたいことを言えている状態。

言いたいことを言わないでいる選択もできる状態。

 

特に心理カウンセリングでは、②~③のあいだで、どうすれば、変化をもたらすことができるのか、

そのために使える自分の能力や資質、才能は何なのか、

さらに必要なものがあるならどのようにして手に入れればいいのか・・・ということを一緒に考えていきます。

 

心理カウンセリングのお仕事って

「あたりまえすぎて意識することもない状態」 = 「定着」を一緒に目指すことなんですね。

 

考え方は、意外とシンプルです。

「なりたい自分」の定着のお手伝い。これが心理カウンセラーの仕事なのです。

 

 

 

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