【実例あり】効果を生むパンフレットのつくり方♡2/9(火)中田英寿氏主催・焼酎イベントより

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色彩総合プロデューサー&ファッションスタイリスト yukiko です。春に向けてイベントやセミナー企画、スクール開講を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。集客や情報発信をする際に「パンフレット」「フライヤー」は重要な発信源になります。今回は流行を踏まえた色彩の使い方、デザインの考え方を実例まじえて紹介します!

【実例】効果を生むパンフレットのつくり方とは?
2月5日(金)~14日(日) まで六本木ヒルズにて、元サッカー日本代表・中田英寿氏が主催する「JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」がプロデュースするイベント「CRAFT SAKE WEEK@六本木ヒルズ屋台村」が開催されます。

そのなかで、2月9日(火)は、日本の次世代を牽引する注目の焼酎10蔵がチームを組んで「SHOCHU MAKER’s」として終日担当します。彼らが作成したオリジナルパンフレットが、色彩効果を考えた興味深いものになっています。特別に使用許可をいただいたので、色彩総合プロデューサー&ファッションスタイリストの観点から紹介します。色彩、デザイン、ファッション、食文化、流行の話まで……「SHOCHU MAKER’s」のメンバーである大和桜酒造さんから直接お話を伺っていますので、インタビュー形式でお届けします♡

イベントやセミナー、スクール開講を考えていらっしゃる皆さん、ぜひ参考になさって下さい!

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≪「SHOCHU MAKER’s」大和桜酒造×色彩総合プロデューサー&スタイリストyukiko 対談≫

(yukiko)今回のパンフレット作成のきっかけは何ですか?

(大和桜酒造さん)今回の中田英寿さん主催イベント「CRAFT SAKE WEEK@六本木ヒルズ屋台村」は、メインが日本酒なんですが、同じ和酒・國酒(日本のお酒)と認定されている焼酎も同時に発信する機会をいただきました。ただ、現在は日本酒やワインに注目が集まっていることは否めないため、どのようにアプローチするか「SHOCHU MAKER’s」10蔵で話し合ったんです。焼酎業界に携わる身として、日本酒やワインと異なった良さを発信しようと突き動かされるものがありましたね。それもあって、このポスターは私たちが自主的に企画、制作したものです。もちろん、最終的には中田英寿さんサイドにも許可を取って使用していますが……。

(yukiko)ファッションもお酒も同じ“嗜好品”です。人々の嗜好が多様化している現在、これからは更に世の中の人に選ばれなければいけませんよね。作り手として、そのためのアプローチといえますか?

(大和桜酒造さん)すべては“捉え方”だと思っています。ファッション業界、酒造業界に限らずどの業界でも同じでしょうが、現状を前向きに捉えるか、後ろ向きに捉えるかに尽きると思います。私たち蔵元は代々焼酎づくりを家業とした環境で育ってきました。日本の文化を継承していく自覚、30代としての役割、10蔵それぞれの経験があるからこそできるものがあると。互いの感性と表現力を投影させて今回のパンフレットを制作しました。ディレクションも自分たちで行っています。

(yukiko)今回のパンフレットは格好良いつくりだと思います。色の使い方、デザイン、見やすさ……とても意識して作られているのが伝わってきます。制作時にこだわったことはありますか?

(大和桜酒造さん)焼酎業界では、これまであまり目にすることのなかった“カッコイイ焼酎の姿”を出そうと意識しました。焼酎そのものにも言えますし、焼酎を飲むシーンがカッコイイ……そういうライフスタイルを提案したいという想いは強いですね。自分たちでパンフレットを作った後、客観的に見ても“違和感”がないのは、誰かにディレクションを丸投げして制作したものではないからでしょうね。
当初、文字の色はベージュだったんです。でもアイキャッチを考えて赤に変更しました。

(yukiko)途中で変更したんですね。今回のデザインの場合、赤で正解だと思います。ベージュは親しみ感や大人っぽい印象にはなりますが、“勢い”に欠けるでしょうね。皆さんの“熱意”や“覚悟”そして“個性”が100%出ないのでは?(笑)。
今回使用した赤の色みやトーンは、熱意、強さ、スタイリッシュ過ぎない適度なバランスがあると思います。目立たせたいからと適当に赤を選べばいいというわけではありません。もし感覚で選んだとしたら、その色を選んだ人の感性がみえてしまうんです。そういう意味でも、皆さんの感性がこの「赤」から伝わってきます。
他に工夫した部分はありますか?

(大和桜酒造さん)焼酎の写真も最初からモノクロだったわけではありませんでした。普通ならメインになるもの(焼酎)を引き立たせるために周りのトーンは抑えますが、パンフレット全体のバランス、自分たちが伝えたいイメージを考えてモノクロにしました。

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(yukiko)ファッションや流行にも通ずることですが、今後はセルフプロモーション、セルフブランディングができる人が時代を牽引していきます。セミナーやイベントなども自分のやりたい事をどれだけ明確にビジュアル化させるか。これがカギです。皆さんも、今回自分たちの手で焼酎の世界をブランディングしています。中田英寿氏のイベントという“きっかけ”はあったにせよ、与えられた環境でおさまることなく自分たちで動いていらっしゃいます。

(大和桜酒造さん)ひと昔前ならマグロは大間産がいいとかミシュランの星がいくつ……など食やライフスタイルに格をつけることで価値が見出されていましたが、現在は“誰と食べるか”“どこで食べるか”がとても大事になってきています。「ギャザリング」ってやつですね。流行だから、レアだからと誰かの編集ではなく、自分で編集して決める時代になってきていると思います。
自分とのつながりや関わりを自分で決めるからこそ「カッコイイ」「素敵」「あの人のようになりたい」と付加価値が見出される時代です。私たちも蔵元として“嗜好品”を製造するだけではなく、より多くの皆さんに付加価値を提供していきたい。そのためのイベントであり、パンフレットとして製作しているんです。

(yukiko)このサイトをご覧になる女性読者が、セミナーやイベントなどを企画する時にも参考になる考え方ですね。最後に、今回の「SHOCHU MAKER’s」メンバーとして、女性にどのように焼酎を楽しんで欲しいと考えていますか?

(大和桜酒造さん)糖質ゼロのヘルシーなお酒ですし、芋・麦・米など自然の恵みを「蒸留」という工程によって香り豊かな美味しさ、癒しにもつながる美味しさにしています。ご自分のファッション、ライフスタイルに焼酎がどのように関わるか創造&想像して楽しんでいただけたら嬉しいです。その楽しみ方を、今回のイベントでも付加価値として発信していきたいですね。

【取材・執筆・構成】
yukiko(ユキコ/色彩総合プロデューサー&ファッションスタイリスト
【壁のグラフティ】
PLACERWORKSHOP(福岡)の内田洋一朗さん。藤原ヒロシさんやSTEVEN ALANとのコラボレーションで今最も注目を集める知る人ぞ知るアーティスト。
【撮影】松下瑞樹(シティライツカンパニー)
【製作】大迫祥一郎(code)
【撮影場所】ワッフルカフェlu-ca (鹿児島市)

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【SHOCHU MAKER’s】
(鹿児島県)小牧醸造、小正醸造、中村酒造場、長島研醸、村尾酒造、八千代伝酒造、大和桜酒造、(宮崎県)黒木本店 、(大分県)四ツ谷酒造 、(高知県)無手無冠

≪CRAFT SAKE WEEK@六本木ヒルズ屋台村≫
日時:2016年2月9日(火) 12:00- 21:00(20:30LO)
会場:六本木ヒルズ屋台村
参加費:3500円(グラス・お猪口・お酒・食事用コイン6枚分)
・お問い合わせ(JAPAN CRAFT SAKE COMPANY) 03-5573-3950
・前売チケットhttp://peatix.com/event/142265 

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※当日は弊社代表 色彩総合プロデューサー&ファッションスタイリスト、焼酎スタイリスト yukiko も取材のためイベント会場におります!

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