
シャンパーニュの泡
黄金色の液体の中を、小さな小さな泡が、次々にゆっくりと優雅に立ち上っていき、やがてビーズの首飾りのように連なりました。
こんにちは、「Wineshop Luckyfin」の武士です。
今回は、暑い季節にちょっとした清涼感を。。ということで、「シャンパーニュの泡」について少しお話をしたいと思います。
シャンパーニュといえば、冒頭の文章にもあるように、美しい黄金色です。そして泡は、細かいほど良く、ゆっくりと優雅に立ち上るのが良く、更に寿命は長い方が良いとされています。
なぜ、寿命の長い泡が良いとされているのでしょうか。
理由をお話する前に、シャンパーニュの造り方を簡単に説明しますね。
まず、所謂普通のワイン(スティルワイン/非発泡ワイン)を造り、または、他から購入して用意し、瓶詰めし、糖分と酵母を加えて王冠で栓をし、瓶内で再び醗酵をおこさせ、ここで生まれた炭酸ガスを瓶の中にそのまま閉じこめます。その後熟成させてから、瓶を逆さにしながら回して、澱を徐々に瓶の口に集め、瓶の口に集まった澱を、冷凍液につけて凍らせて取り除き、目減りした分は、白ワインのシロップ(リキュール)を足して味を調え、最後にコルク栓をしてラベルを貼って完成。甚だ簡単ではありますが、以上となります。
シャンパーニュと呼べるのは、フランスのシャンパーニュ地方で厳しい規制の下、造られる発泡性ワインだけですが、シャンパーニュ以外に、シャンパーニュと同じ製法で造られる上質のスパークリングワインも多数存在します。
さて、瓶内で生まれた炭酸ガスを安定させるのが、タンパク質、しかもゆっくりと分解していくタンパク質です。そのタンパク質と炭酸ガスが緩やかに結びつくことで、より安定し、丈夫で寿命の長い泡が造られるます。ところで、タンパク質はどこにあるのでしょうか。ぶどうの中にも含まれているのですが、そのほとんどは、澱が分解してできるのです。ですから、澱と共に過ごす時間が長いほど、つまり熟成すればするほど泡は長寿になるというわけです。つまり泡の寿命は、熟成した時間に比例するわけです。
さぁ、この夏は、音も楽しんでみてください。まずは、シャンパーニュをよ?く冷やしてください。そして、コルク栓を開けます。派手な音をたててあけるのも楽しいのですが、ここはひとつスマートに、利き手で瓶の底を、もう一方の手でコルクをしっかり持って、底の方をゆっくりまわすと、上品な音とともに、コルク栓は静かにあきます。そしてワクワクするようなグラスに注ぐ音、注がれたグラスを耳に近づけると、泡が立ち上る繊細な音が聞こえてきます。
黄金色の液体の中を、細かな気泡が立ち上り、液面にぷくっと浮き上がって、グラスの縁に集まり、ビーズのネックレスのようにつらなりました。この連なりはコルドンと呼ばれます。きれいなコルドンをつけたシャンパーニュは、とても魅力的ですね。

