
ワインの香りの話
こんにちは、Wineshop Luckyfin の武士です。
今日は「ワインの香り」についてお話しをしたいと思います。
<香りの成分>
ワインを飲みなれていらっしゃる方は、ひとつのワインからいろいろな香りを感じると思いますが、あまりワインを召し上がらない方にとっては、ワインはワインの香りがするものです。
私も初めはワインはワインの香りでしたが、ワイン屋さんを始めて、ワインの勉強を始めるようになってから、ワインの香りだけでなく、ものの香りを意識するようになり、だんだん嗅覚が目覚めてきたように思います。
ワインの成分は、約85%が水分、約13%がアルコールで、残りの2%がワイン特有の成分だそうです。つまり、この2%の成分が、私に"これはワインですよ"と認識させてくれいるわけです。更に、その2%の成分の中で、香りの成分は、全体の約0.1?0.15%なのだそうです。ワイン1本に換算すると約1gとなります。
この微量な香りの成分の中には、沢山の種類の芳香成分がつまっています。自然界のものの匂いは、1種類の香りの成分だけで構成されているものはなく、例えば、イチゴの香りからは、300種類以上の香りの成分が検出されているそうです。
ワインの香りは、ぶどうそのものの香りに、発酵などの醸造による香りと、その後年代を経たワインの持つ熟成の香りが加わるので、とても複雑なものになり、今わかっているだけでもひとつのワインに、600種類?800種類の香りの成分が含まれているといわれています。
<香りを表現する>
しかし、香りは、色や味のようにそれを伝えるわかりやすい名前(赤、白、辛い、甘い等)がありません。ですから、香りを表現するには、香りの成分の名称である科学用語を使用するか、?のようなと、何かの香りに例える方法しかありません。
科学用語は、香りを正確に伝えることを可能にはしますが、専門家でなければ理解することができません。ですから、ワインの香りを表現する際には、誰もがイメージできて、わかりやすい、?のような、という表現方法が使われます。
さて、ワインの香りの表現には、大きく分けて、3種類あります。1つ目は、香りの強弱、2つ目は、香りの質、3つ目は、香りの特徴です。このうち、?のような、という表現によって伝えられるのは、3つ目の香りの特徴です。
?のような、の「?」にあてはまるものには、いろいろな香りがあります。花、果実、緑、ハーブ、土、紅茶、枯葉、樹木、動物、香辛料、ヴァニラ、トースト、コーヒー豆、タール、乳製品、石油、ハチミツ、などです。
この中で、多くのワインに認められるのは果実の香りです。
一般的に、冷涼な地域で生産された白ワインには、青りんごや、柑橘類など、酸味の豊かなフルーツの香りがあり、温暖な地域で生産されたワインには、パイナップルやマンゴー、グアヴァなど、甘いフルーツの香りがあります。
また、冷涼な地域で生産された赤ワインには、色が赤系の果実の香りがあり、温暖な地域で生産されたワインには、黒系の果実、または甘く煮詰めた果実の香りがあります。花の香りは、フレッシュな白ワインに多く認められ、樽熟成したワインからは、樹木やヴァニラ、トースト、コーヒーなどの香りがしますし、動物臭のひとつであるなめし皮の香りは、タンニンの豊かな赤ワインによく認められる香りです。
というわけで、今回は、香りのお話をさせていただきました。
皆様もワインを召し上がる際には、いろいろな香りをみつけて楽しんでみてはいかがでしょうか。

