
環境問題
11月4日、ついに白人以外の人種である、オバマ氏が次期アメリカ大統領に決まりました。
イギリスでもブッシュ政権へ批判は、大きかったので、新しい政権への期待が高まっているようです。 オバマ次期大統領は、環境問題にも積極的に取り組む姿勢を見せていますが、こちらイギリスも、環境問題は依然より真剣に扱われ、様々な対策が取られています。
具体的な例では、ロンドンでは、2003年からロンドン市内に車で乗り入れる場合、congestion charge(渋滞税)を払わなくてはなりませんが、車の種類がトヨタ・プリウスなどの、ハイブリッド・カーの場合、大幅に減免されています。
また、自社ブランドのみを扱って、高品質を謳う大手スーパー・マーケットのMarks & Spencerは、レジ袋 (plastic bag)を一枚5ペンス(10円)と有料化しました。
低価格で庶民的なスーパーのTESCOは、レジ袋・エコバッグを持参した場合には、袋の数に応じて、あとでお買い物券に還元されるポイントがたまるカードを導入しました。
そのような運動の結果、スーパーに行く場合には、マイ・バッグを持ってゆく人が大半を占めるようになりました。
最近では、日本でも人気のキャス・キドソンとTESCOがコラボして出したエコ・バッグも話題になっています。
わたしが住む町は、ロンドン市の中のキングストン・アポン・テムズ区という行政区に属します。
この行政区では、この秋からごみ収集のルールが大きく変わりました。
イギリスでは、ごみ焼却場を持つ自治体がほとんどなく、埋め立てが一般的です。
その結果、日本のように可燃ごみ、リサイクル可能なプラスチックごみの分別はなく、基本的に、ごみ箱に入るものでしたら、スーパーで売られている一般的なごみ袋にいれて、すべて一緒に収集されていました。
紙類、ペットボトル、缶など、リサイクル用の収集もありましたが、どちらかというと自主的で、個人の善意に任せるようなものでした。
日本から来て、ごみの仕分けが体に染み込んでいる身には、非常に違和感を覚えたものです。
しかし、年2パーセントの割合で増え続けるゴミの埋め立て地問題を解決するために、ついにKingstonも、この秋からはイギリスの自治体としては、かなり画期的なルールを打ちだしました。
そのルールでは、ごみは、大きく4つに仕分けされることになります。
1. 生ゴミ
2. 新聞紙・ビン・缶などのリサイクルごみ
3. 段ボール・厚紙などのリサイクルゴミ
4. その他のごみ(プラスチックごみを含む)
この仕分けにともなって、大変良いと思われたことは、それぞれのごみ別に、ごみ箱が自治体から無料で各家庭に届けられたことでした。
生ゴミについては、週に一度しか収集はありませんが、エコフレンドリーである、biodegradable bag(生物分解性のごみ袋)が一年分一緒に配給になったことも、大変評価できることだと思います。
問題点は、4.その他のゴミが、2週間に一度しか収集されないことです。
このためのゴミ箱として、wheelie binと呼ばれる、車輪つきの180リットルもの容積があるゴミ箱が配られました。 2週間分のゴミは確かに収容可能です。
しかしながら、生ゴミこそ別になっていますが、その他のごみが2週間、たまってゆくのは、日本人としては、どことなく気分が悪いものです。
また、再生可能のプラスチックごみが、そのまま埋められてゆくことにも、問題点があるように思われます。
さらに一歩進んだ環境対策が、これからも考えられてゆくことになると思います。
望月和子

