
温暖化現象
イギリスにも日本と同様に四季の移り変わりがみられますが、イギリスでは本格的な夏は短く、冬が長く続きます。4月の最高気温は15度ぐらい、最低気温は5度ぐらいです。
1年のうち7月が最も暑く、8月後半ともなると長袖が必要になることもあります。
このように年間を通して、イギリスでは日本ほど暑くなることはありません。
しかし最近のイギリスでは、温暖化現象がみられるようになってきました。私が初めて渡英しロンドンで生活を始めた1989年の夏には、30度を超える日は数える程度しかなく、日本から持っていった夏のワンピースやTシャツ類もほとんど着る機会がないまま秋になってしまいました。
2003年8月に二度目のイギリスでの生活を始めるためにロンドンに行きましたが、その年は8月といっても日本の真夏のようで、30度を越す非常に暑い日々が続きました。
引越しの荷物が次々と到着する中、暑さのため片付けがなかなか進みませんでした。
これまでイギリスの夏は短く、夏と言っても30度以下の気温が数日あるだけでしたから、イギリスの一般家庭には、扇風機は勿論のことエアコンは取り付けられていません。
1度目のロンドン生活では、家具付きの家二軒に住みましたが(最初の家は6年間、次の家は2年間)、どちらの家にも扇風機やエアコンはありませんでした。その代わり長い冬を快適に暮らせるよう、家の至る所に絨毯が敷き詰められていました。
玄関のドアを開けると、そこから絨毯です。基本的にイギリス人の家庭では、靴を履いたまま家の中でも生活をしますから、日本の家屋のように玄関に土間はなく、階段、廊下、すべての部屋に絨毯が敷かれていました。
台所の床だけは絨毯ではありませんでしたが、お風呂やトイレまでも絨毯です。風呂場でもバスタブの外は絨毯が敷かれていました。ですからお風呂やトイレの床を掃除するときにも掃除機を使っていました。
ところが二度目のロンドン生活を始めるにあたり、20件近くの家を見て回ったところ、最近改築された家では絨毯よりもフローリングが多くなっていることに気づきました。
イギリスでも夏の暑さが厳しくなってきたからでしょう。エアコンが設置された家はみませんでしたが、私たちが借りた家には扇風機がありました。
またイギリスで使われている車には、かつてエアコンはありませんでしたが、近頃ではエアコン付きの車も多くなってきたようです。
最近の日本の夏の猛暑によって温暖化を意識させられますが、日本だけではなくイギリスでも夏の暑さが厳しくなり、それに応じて生活様式も徐々に変わりつつあります。

