フランス料理の歴史その3

井上 麻佐子

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歴史上の人物と思われがちなエスコフェは、今でも高級ホテルであるホテル リッツの設立に尽力し、彼の書いた5000ものレシピが掲載されている「料理の手引き」という本は、文字通り、今なお「手引き」として料理人の育成に使われています。 さらに、彼が考案した「ピーチメルバ」や「牛ヒレ肉のロッシーニ風」は今も現役で私たちを楽しませてくれているのですから、召し上がったことのある方も多いのではないでしょうか。

彼らの功績は、やがて、ポールボキューズたちが引き継ぐ、「ヌーベルキュジーヌ」という新しいフランス料理へと導かれ、世界の料理法、食材を取りれながら、さらに深みを増し進化し続けています。

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私たちが当たり前のようにテーブルに座り、メニューを眺め、ナイフ、フォークを使って、バラエティーに富んだ食材によってつくられたお料理を、ベストな状態でいただく。

そこには、長い歴史とたくさんの人たちの努力と知恵が詰まっているのだと思うと、感謝の気持ちとともに、美味しさも倍増しそうな気がします。

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井上麻佐子のプロフィール

井上麻佐子井上 麻佐子 (いのうえ まさこ)
株式会社ザ・ブーケ 代表取締役

慶應義塾大学 経済学部 卒業後
モルガン銀行 リーマンブラザーズ証券会社 勤務
イギリス在住を経て、
株式会社ザ・ブーケ代表取締役に就任。現在に至る。

外資系金融業界を経て、イギリスにて、花装飾と生活芸術の世界と出会い、
1988年より、ヨーロッパ上流社会の生活の中での芸術、文化、習慣を学ぶ。
帰国後、花装飾の仕事とともに、2009年より、The Art of Living(生活芸術)の講座、
講演、および、執筆活動を行い、ヨーロッパの行事、習慣などを、様々な角度から、そのストーリーととも伝える活動に従事。
旅行に行ったり、映画を見たり、絵画を鑑賞したりする、現在に生きる私たちの楽しみが、より深くなる、楽しいヨーロッパの歴史、習慣をわかりやすく紹介。
美術館鑑賞 他、多数のイベントを企画。
2013年〜2015年 NHKラジオ第1 「ごごまり〜」レギュラー出演
〜暮らしに華を〜担当:毎回、ヨーロッパの伝統文化、習慣などを生放送で解説
2014年、2015年と、講座受講者とともに行く、「イングランド、スコットランドのツアー」を開催している。

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