カウントリーハウスその4

井上 麻佐子

前回に続き、もう一つ、ご紹介したい館がチャッツワースです。

ゲートを入ってからも、しばらくは羊のいる緑の草原が続き(東京ドーム9個分らしい)、遠くにやっとそのお屋敷の姿を見たときは感動!  アートに造詣の深い歴代の当主により集められた絵画や美術品は、ヨーロッパ最大級と言われ、楽しいコンテンポラリー作品まであります。

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さらに、映画「ある公爵夫人の生涯」は、こちらのカントリーハウスの持ち主第5代デヴォンシャー公爵夫人の実話に基づいた物語です。(こちらでもロケが行われました。) ジョージアナは、スペンサー家出身。。そう、故ダイアナ元王妃の先祖に当たる人であり、映画の中にも登場する恋人のチャールズ・グレイは、ご存知、紅茶の「アールグレイ」のグレイ伯爵、のちにイギリス首相になられた方です。 (だんだん、こんがらがってきますが、さらに、アンドリュー王子の元妻セーラ ファーガソンは、この二人の間に生まれた女の子の子孫だそうです。)

優雅でスキャンダラスで、「映画のような本当のお話」が映画化されているのですね。

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ダウントンアピーの放送で、私たちにも少し馴染みのできたカントリーハウス。

他には、全くこわくないサスペンス映画「ゴスフォートパーク」(⇦ダウントンアビーが好きならオススメ)や日系英国人カズオ イシグロが描きブッカー賞を受賞した「日の名残り」などで、カントリーハウスを舞台とした豪華でちょっと窮屈な貴族の生活や、たくましく生きる使用人の暮らしぶりを観ることができます。

少しの予備知識で、ドラマや映画も、より深く楽しめると、なんだか得した気分になりますね。

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