St. Valentine’s Dayの始まり

井上 麻佐子

2月14日はヴァレンタインデイですね。 このところ、たくさんの美味しそうでおしゃれなチョコレートが売られ、可愛いハートのディスプレが街を飾っている様子を見かけます。

ところで、ヴァレンタインデイの始まり。。ご存知ですか?

20160211
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画像のポットは、ショコラティエールと呼ばれる、中世の貴族が愛用していたチョコレートドリンク専用のポットです。 真ん中にモリニーニョと呼ばれる棒があり、これで、攪拌しがらカップに注ぎます。 私のショコラティエールは、アンティークではありませんが。
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その歴史はとても古く、ローマ帝国時代にまで遡ります。
もともと、2月14日は、ルベルカリア祭と言われる、家庭と結婚の女神ユノを祝う祝日でした。
祭の前日に、女性たちが紙に名前を書いて、通りにある壺の中に入れ、祭の日に青年たちは、壺から引いた紙に描いてある名前の女性と、その祭の間中、過ごさなくてはならない。。。というルールがありました。
当時は、若い男女は別々に暮らしていたので、この時に出会った男女が結婚することが多かったようです。 盛大なお見合いパーティーのようなものですね。

このルベルカリア祭がヴァレンタインのルーツですが、ヴァレンタインの祝日となったのは、兵士たちに結婚を禁じていたローマにおいて、極秘に、兵士たちを結婚させていたキリスト教司祭だったヴァレンティヌスが、見せしめのため、あえて、結婚の女神ユノの祝日に処刑されたからです。 このことから、キリスト教徒にとっても、愛のために犠牲となった聖人ヴァレンティヌスをまつる日となったのです。
ヴァレンタインは、人の名前であり、愛に包まれ、人々が温かい気持ちになるヴァレンタインデイは、なんと、そのヴァレンタイン(ヴァレンティヌス)が処刑された日だったのです!

 

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井上麻佐子のプロフィール

井上麻佐子井上 麻佐子 (いのうえ まさこ)
株式会社ザ・ブーケ 代表取締役

慶應義塾大学 経済学部 卒業後
モルガン銀行 リーマンブラザーズ証券会社 勤務
イギリス在住を経て、
株式会社ザ・ブーケ代表取締役に就任。現在に至る。

外資系金融業界を経て、イギリスにて、花装飾と生活芸術の世界と出会い、
1988年より、ヨーロッパ上流社会の生活の中での芸術、文化、習慣を学ぶ。
帰国後、花装飾の仕事とともに、2009年より、The Art of Living(生活芸術)の講座、
講演、および、執筆活動を行い、ヨーロッパの行事、習慣などを、様々な角度から、そのストーリーととも伝える活動に従事。
旅行に行ったり、映画を見たり、絵画を鑑賞したりする、現在に生きる私たちの楽しみが、より深くなる、楽しいヨーロッパの歴史、習慣をわかりやすく紹介。
美術館鑑賞 他、多数のイベントを企画。
2013年〜2015年 NHKラジオ第1 「ごごまり〜」レギュラー出演
〜暮らしに華を〜担当:毎回、ヨーロッパの伝統文化、習慣などを生放送で解説
2014年、2015年と、講座受講者とともに行く、「イングランド、スコットランドのツアー」を開催している。

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