1月のお菓子、ガレット・デ・ロア

井上 麻佐子

こんにちは。
2月に入ってしまいましたが、今日は、1月のお菓子、ガレット・デ・ロアのお話をしたいと思います。。。。というのも、今年になり、フランス菓子ではありますが、フランス大使館主催のガレットデロア コンテストのスーチアン部門で優勝された方に2回も焼いていただき、アフタヌーンティーをみなさんで楽しむチャンスに恵まれたからです。
軽くて、いくらでも食べられそうなお味はなかなか、お伝えできませんが、小麦の穂の模様と、オリーブの葉の美しい模様、そして、フェーブたちをご覧ください。

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クリスマスは、今や全世界的にお祝いされますが、ヨーロッパでは、クリスマスツリーは、1月6日まで飾られています。

この公現祭(エピファニー)は、キリストの誕生を聞きつけて、東方の三博士がそれぞれ、お祝いの品を持ってベツレヘムに12の山を越えて到着。その誕生を祝った日とされています。 12月25日から数えて、12日目が1月6日に当たります。 1日1山越えた計算なのですね。

16世紀のフランスでは、この日に、その年の司祭を選ぶため、ガレット・デ・ロアにフェーブ(そら豆)を入れていました。 それが、今では、小さな陶器となり、それを当てた人がその日1日王様として、王冠をかぶって過ごす、楽しい習慣となりました。

最近では、日本でも、すっかりおなじみのガレット・デ・ロア。 ちなみに、今年は、なんと、私もフェーブを当ててしまい、王様気分の1日となりました!

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井上麻佐子のプロフィール

井上麻佐子井上 麻佐子 (いのうえ まさこ)
株式会社ザ・ブーケ 代表取締役

慶應義塾大学 経済学部 卒業後
モルガン銀行 リーマンブラザーズ証券会社 勤務
イギリス在住を経て、
株式会社ザ・ブーケ代表取締役に就任。現在に至る。

外資系金融業界を経て、イギリスにて、花装飾と生活芸術の世界と出会い、
1988年より、ヨーロッパ上流社会の生活の中での芸術、文化、習慣を学ぶ。
帰国後、花装飾の仕事とともに、2009年より、The Art of Living(生活芸術)の講座、
講演、および、執筆活動を行い、ヨーロッパの行事、習慣などを、様々な角度から、そのストーリーととも伝える活動に従事。
旅行に行ったり、映画を見たり、絵画を鑑賞したりする、現在に生きる私たちの楽しみが、より深くなる、楽しいヨーロッパの歴史、習慣をわかりやすく紹介。
美術館鑑賞 他、多数のイベントを企画。
2013年〜2015年 NHKラジオ第1 「ごごまり〜」レギュラー出演
〜暮らしに華を〜担当:毎回、ヨーロッパの伝統文化、習慣などを生放送で解説
2014年、2015年と、講座受講者とともに行く、「イングランド、スコットランドのツアー」を開催している。

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