
第5回 母と子の適度な距離感
あなたは、お子さんとの距離感をどのくらいお持ちですか?
よくお子さんの問題を自分の問題かのようにとらえ、悩む方がいらっしゃいます。
お受験に熱中しすぎるお母さんなど、わかりやすい例かもしれません。
気づきにくいのですが、実は初めてお子さんを預ける際にもよくわかるものです。
初めて他人に預けられ、母親と別れるので、つらくないわけはないです。
もちろん泣くお子さんも多いです。
このとき、お母さん側の反応が大きく2つに分かれます。
「お願いします」とあっさり行かれる方。
「ごめんね。ごめんね。」と涙ながらに部屋を出られる方。
このとき、あらかじめママと別れることを心の準備ができていたか、きちんとお別れができたか、ということにもよるのですが、お子さんの落ち着き方に変化があるんです。
前者は、比較的早くに落ち着きます。後者は、前者に比べて、落ち着くのに時間がかかります。(もちろん個人差もありますが。)
最近この差は、母子分離がどれだけできているかに関わっているのではないかと感じるようになりました。
預けることは、決して悪いことではありません。社会に出る一歩です。大きくなれば、いつかはお母さんと離れての時間を過ごすことになります。違いがあるとすれば、はじめての時が、何歳のときかというくらいでしょう。
月齢が低ければ低いほど、預ける側の罪悪感は増すのかもしれませんが、こどものはじめの一歩です。それをサポートしてあげなくてはいけませんよね。
「かわいい子には、旅をさせよ。」といったところでしょうか。
はじめてのとき、悲しいのは、一番つらいのはこどもです。なんといっても、初めてのことですから、不安もあるでしょう。でも、こどもは、乗り越えられます。大人になっても、お母さん離れられない、という子はいませんよね。
だから、見守ってあげる、こどもの力を信じてあげることが大切だと思います。
こどものつらいと感じていることを、自分のことのようにつらく感じているということは、あまりにも近過ぎる距離感だそうです。小さい頃は、それでも大丈夫でしょうが、お子さんの年齢が上がってくるときに気をつけてください。幼稚園になっても、その距離感であると小学生になっても中学生になっても広がりにくくなるようです。
実は、こどもの家庭内暴力などの問題行動とされることがこの親子の距離感が近すぎるからおこることが多いそうです。
何気ないことですが、こどもとの距離感って、本当に大切なんですよね。
こどもを大切に思う気持ちが強いと見えづらくなることかもしれませんが、こどもがどんなに小さくてもひとりの人間として接することを、心がけてみるといい距離感になるのではないかな。と思います。
(ファーストウォーク 参納 初夏)
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